京都で働きながら暮らす20~40代が制作する京都本「京都〇七五」最新号の発売を記念したイベントが11月1日・2日、ガケ書房(京都市左京区北白川下別当町)で開催される。
タイトルの「京都〇七五」は京都の市外局番を意味し、京都に住んでいる人にはなじみ深いが、外からはすぐにはわからないことを表しているという。編集部のメンバーは、互いにロシア製のトイカメラ「ロモ」のファンとして7年前に知り合ったというナカムラさん(クリエーティブディレクター)のほか、雑貨店「アルファベット」(北区)の店長や大学図書館勤務の司書などで、写真もすべてメンバーが撮影している。
同シリーズ2タイトル目となる最新号は「喫茶」がテーマ。イノダコーヒーの猪田彰郎さんと六曜社のコーヒーマスター奥野修さんとの対談や、一保堂喫茶室などの茶の名店とエッセー、京都の喫茶店主に聞いたマイカップの話などを特集する。
イベント当日は、同店の外壁に「突っ込む車」とその周りのスペースを使って野外喫茶を出店。11月1日が日本紅茶協会の定めた「紅茶の日」であることに合わせ、同書で紹介するロシアンティ―(300円)も販売。コーヒーは、特集に登場する「オオヤマコーヒ焙煎(ばいせん)所」が特別に焙煎した「京都〇七五特撰」(喫茶=300円、100グラム=700円)を提供する。そのほか、スイーツでは下鴨神社付近のカフェ「ユーゲ」とコラボし、林檎のタルト、ガトーショコラ、マドレーヌ、ガレット、スコーンを用意し、2個300円で提供する。
副編集長の伊東琴子さんは「実際に暮らす人間の視点から見た、訪れる人にも住んでいる人にも新鮮な京都の風景や人物、場所を紹介していき、京都に住む人の思いや物語を伝えたい」と話す。「今後もじっくりと納得のいくテーマをユニークな切り口で作り続けていきたい。『京都〇七五』らしい切り取り方、と言われるシリーズ書籍になれば」とも。
同イベントの開催時間は13時~16時。今月31日までは、一乗寺の書店「恵文社」でも同書発刊記念フェアを開催している。