京都・知恩寺で「古本まつり」-古書店16店参加、オークションも

写真=昨年の様子

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 京都の若手古書店が集まる「京都古書研究会」は10月30日から、百萬遍知恩寺(京都市左京区田中門前町)で「第32回秋の古本まつり」を開催する。

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 同会は東京に良い本が集中してしまう状況を変え、京都の古書業界を振興することを目的に1977年に創立。古本を売る研究を行い、各店舗の運営に反映してきた。現在では各店舗の二代目が中心になり運営。毎年、春に京都市勧業館(みやこめっせ)で「春の古書大即売会」、夏に下鴨神社糺の森で「納涼古本まつり」を開催し、「秋の古本まつり」と合わせて「京の三大古本まつり」を展開している。

 「秋の古本まつり」には京都の古書店16店舗が参加し、20万冊の古本を出品。普段店頭では並ばないような本も並ぶという。同30日(9時15分)には「古本供養」も行う。各店舗で売れない本や残ってしまった古本を「百萬遍念仏大念珠繰り」により供養し、来場者とともにお参りする。「燃やさない、つぶさない」をコンセプトに、供養を済ませた本が出品するチャリティーオークションも行う。来場者の声で競るオークションで、例年白熱した競りが見られるという。

 同会の草木篤男さんは「捨てるのではなく、誰かの手元に持ってもらえれば。特に子どもに本を読んでもらいたい。オークションの売上金は本を集めている子供の活動団体へ寄付できれば」と話す。チャリティーオークションは、30日=11時、11月1日=12時、2日=11時・14時に会場内で開催する。

 同イベントに合わせて、同会は二代目が中心となり新機関誌「出帆」を創刊した。「これから努力していき、新しいこともどんどんやっていきたい」と草木さん。

 11月3日(13時30分~16時)には阿弥陀堂内で「特選オークション」も開催。三島由紀夫関係雑誌、女学生の友附録、吉田松陰筆詩文、火の鳥扉絵原画などさまざまジャンルの出品があるという。同オークションカタログは「出帆」と合本し、100円で開催期間中に販売する。

 開催時間は10時~17時。11月3日まで。

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