京都水族館(京都市下京区観喜寺町)で9月7日、同館で飼育されているオオサンショウウオの身体測定が9月9日の「オオサンショウウオの日」を前に行われた。
同館では年一度、オオサンショウウオの健康チェックのために身体測定を行っている。この日はチュウゴクオオサンショウウオと交雑種の体長と体重を測定した。
飼育員たちはこの日は閉館後の、水槽前にシートを敷いて、測定用のケースを用意設置。大きな網を使い「せーの」と声を掛け合いながら水から引き上げてケースに入れ、左前足に入ったチップで個体を識別した。目盛りの入ったハーフパイプにオオサンショウウオを入れて体長を測った後は、容器ごと体重計に乗せて体重を測定した。
体長と体重の割合を見て、肥満気味の個体は、カロリーの高いニジマスからウグイに変えて調節するという。飼育展示チームの石川薫さんは「オオサンショウウオは、目の前にあるものに反射的にかみつくことがあるので、作業時は頭部の前に手を出さないことが重要」と話す。
パイプの中に入るのを嫌がって、大きく身体をくねらせたり粘液を出したりする個体もいる中、同館で2番目に大きな個体(145センチ)は自らパイプに入り「いい子いい子」とスタッフを喜ばせたほか、去年の29.82キログラムから27.42キログラムと、体重が約2キロ減ったことが判明。「ダイエット成功」と歓声が上がった。
石川さんは「9月9日には当館最大個体の身体測定をお客さんと一緒に行う。記録更新があるか楽しみにしてもらえたら」と話す。