京都市上京区の一条戻橋詰で3月1日現在、河津桜のつぼみがふくらんでいる。
平安時代の陰陽師・安倍晴明が式神を戻橋の下に隠したという逸話や、祇園祭「山伏山」のモデルといわれる浄蔵貴所(じょうぞうきしょ)が父親の息を一時的に吹き返らせたとの逸話でも知られる同所。
京都では例年、この河津桜の開花は2月中旬から見られるが、今年は寒さの影響で、咲いているのはわずか。ほとんどが大きくふくらんだつぼみとなっている。
桜を見に少し足を伸ばして来たという地元民の一人は「3月に入って暖かくなったので、もう花が進んでしまったのではと思ってあわてて来たが、まだつぼみだった」と、笑いながら、つぼみを写真に収めていた。