京都を拠点にする演劇団体「多々々シアター」が7月20日・21日、Social Kitchen(ソーシャルキッチン・京都市上京区相国寺門前町)に設けた舞台セットで食事を提供する企画を行う。
企画ではシェイクスピアの「真夏の夜の夢」をモチーフにした新作劇「幸せを運ぶ蝶(ちょう)」の公演に合わせて行うもので、森をイメージした舞台セットの中で、同施設1階のカフェ「Kitchen Hanare(キッチンハナレ)」とのコラボメニュー「真夏の夜の蝶野菜カレー」、「ロコモコの夢」(各1,000円)を提供する。
同劇団はは昨年、同施設も参画していたコロナ禍で苦しむ文化発表拠点を対象にクラウドファンディングで集まった額と同額を交付するプロジェクト(実施者=京都市)に支援を行った。クラウドファンディングが成立したことを記念して「ソーシャルキッチンなにか一緒にやりたい」と、今回のコラボに至ったという。
同劇団の谷内一恵さんは「税金の使い方を自分たちで決められることや、自分たちが大事にしている『文化』を応援できる画期的な企画だと思い支援を決めた。コロナ禍で演劇を含む文化活動が生活には必要ないとされてしまったが、劇場でしか味わえない豊かさを伝えられたら」と話す。
食事の提供時間は18時~20時。公式ページのフォームで予約を受け付ける。入場時に手指消毒などの感染症対策を取る。申し込みは前日まで。