日本漢字能力検定協会(京都市東山区)が運営する漢字辞典サイト「漢字ペディア」で今年1年一番検索された文字は「葵」だった。
今年2020年1月1日から12月13日までに検索された漢字のトップ10は1位が「葵」2位が「葛」、「麗」「赫」と続く。12月14日に発表された今年の漢字は「密」だが、こちらでは292位。2019のPV数からは2.3倍、1292位からランクアップではあるが、上位には入らなかった。今年の漢字で2番目に応募数の多かった「禍」は14位、前年の4.5倍のPV数を記録した。
5位に入った漢字はアルファベットのYではなく「あげまき」と読む漢検1級レベルの難読漢字。意味は漢字の形から連想される「ふたまた」や「木の股」、音読みは「ア」。ページの先頭に表示されるため気になった人がクリックして表示回数が多いと見られる。
結果について同協会の真壁実世さんは「1位は『葵』とコロナや鬼滅の刃に関連しない漢字だった。ベネッセホールディングスの「たまひよ名前ランキング」では女の子の1位の名前が『陽葵』、6位が『葵』となっているので、名前の漢字の意味を調べる際に活用されているのではないか。漢字ペディアの検索順位は世相にあまり影響を受けず、『名前の漢字』や『難読漢字』を調べている傾向にある」と話していた。