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修学旅行先としての京都、コロナで潮流変わる 新たな顧客開拓へ

京都・大覚寺の嵯峨御流「総司所」でいけばなを学ぶ修学旅行生(2018年撮影)

京都・大覚寺の嵯峨御流「総司所」でいけばなを学ぶ修学旅行生(2018年撮影)

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 新型コロナウイルス感染症の影響で京都への修学旅行にも変化が生まれている。市観光総合調査によると、昨年修学旅行で京都に訪れた人数は約70万人。京都観光推進協議会はガイドラインを7月に策定するなど対策を講じている中、市の調査によると、8月以降9月末までに約200校、約2万5千人が京都を訪れたという。

北野界わい創生会の鳥井さん

 京都の文化や伝統などの紹介や京都観光の提案を行う「北野界わい創生会」の代表の鳥井光広さんによると、文科省が10月初めに通達を出したことを受けて、春に修学旅行に行けなかった中学・高校の多くが感染対策を実施しながら修学旅行で訪れているという。しかし、これまでとは様子が違うといい、「定番の行き先だった京都・奈良から、感染者数が少ない北陸などに行き先を変更するといった例も出ている」とも。

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 そうした中、鳥井さんが注目しているのは私立学校の動向。従来、私立学校の修学旅行の行き先としては海外が多かったが、今は渡航が難しく、国内にシフトしており、京都のコースにも注目が集まっているという。

 鳥井さんは「ある私学の高校では、茶道に詳しいガイドさんに少人数のグループに付いてもらったり、炭屋旅館でおもてなしを学んでもらうプログラムを組んだ。これまで富裕層のインバウンドに対応してきたことが、今度は修学旅行に生かされている」と話す。

 鳥井さんは、6月からは企画や営業に注力するために、ガイドの手配や取りまとめ等の仕事はフランチャイズ化する体制に移行した。すでに鳥井さんを頼って、数年先の予約が入っているという。

 「修学旅行にも『探求型』の体験が求められていることもあり、例えば、レジ袋禁止の条例を検討している亀岡市の保津川下りの会長さんにSDGsを学ぶといったことも企画した。こうした新しい取り組みから、京都の伝統や文化の『ほんもの』を提供できるかどうかがこれからの修学旅行になっていくのでは」と話す。

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