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京都・大覚寺の嵯峨御流「総司所」で修学旅行生がいけばな 1200年の歴史に触れる

秋の草花をいける生徒ら

秋の草花をいける生徒ら

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 大覚寺にある旧嵯峨御御所華道総司所(京都市右京区嵯峨大沢町)で9月26日、埼玉教育大学附属中学校の修学旅行生4人が嵯峨御流(さがごりゅう)のいけばなを学んだ。

 嵯峨御流は嵯峨天皇が818年に大覚寺大沢池の菊ガ島で手折った菊をいけたところ、その姿が「天、地、人」三才の美しさを備えていたことに感動し、「後世花を生くるものは宜しく之を以って範とすべし」と言ったことにはじまったといわれ、今年は創流1200年に当たる。

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 この日は総司所の理事、谷田緑甫さんが講師を担当。いけばなは室町時代の「供花(くげ)」から始まり、平安時代には観賞用として、明治時代には女子教育として、現代は空間を彩る造形芸術としてというように、建築様式や文化の変遷に伴って花態(スタイル)を増やしてきたことや、山で湧いた水が海に至るまでの流れを花で表現する「景色いけ」という特徴的な花態を紹介した。

 生徒たちは早速、定型が無い「想い花」で「秋の野辺」の景色いけに挑戦。ススキ、ケイトウ、キキョウ、ワレモコウ、ソリダコが用意され、谷田さんの「『こう生けよう』と決めた主張を変えないで」というアドバイスを受けて、花の色味やバランスを確かめながら秋草の情景を表現した。

 同校3年生の木暮まなてさんはワレモコウとケイトウを中心に「色んなことを気にしないといけないので難しそうと思っていたが、夢中で生けられた。気に留めていなかった花や日本の四季の美しさを思い返すことができた」と話す。

 生徒らはこの後、同寺の僧侶の案内で、10月に嵯峨天皇の般若心経が公開される「勅封心経殿(ちょくふうしんぎょうでん)」などの案内を受けた。

 中嶋幸大さんは「今日のために大覚寺の歴史を調べてきたが、実際に見ると迫力があった」と話していた。

 生徒らは10月に学んだことを発表する予定。

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