元立誠小学校(京都市中京区)が「ザ・ゲートホテル京都高瀬川by HULIC」、ホールや、「立誠図書館」、飲食店を中心とした複合施設「立誠ガーデンヒューリック京都」として7月21日にオープンした。
立誠小学校は1927(昭和2)年に完工。京都市中心部の空洞化が進み1993(平成5)年に閉校。その後は文化活動拠点として使われていたが老朽化が進み、京都市と立自治連合会とヒューリック(東京都中央区)が跡地活用事業を3年かけて進めてきた。
施設は校舎の一部を残した地上3階の「Schoolhouse棟」と新たに建築した地上8階建ての「Main棟」で構成する。総延べ床面積は1万4,9301万4930平方メートル。
ホテルは樂雅臣(らくまさおみ)さん、植栽家の村瀬貴昭さんが手がけた手掛けた3つの客室「Lab」(正規料金=2人1室で9万6,000円)を含む184室、最上階の8階から東山の山並みを臨むレストランやバー、宿泊者専用のラウンジと屋外パティオを設ける。道徳や礼儀作法を学ぶ「自彊(じきょう)室」として使われた60畳の大広間を「リトリートルーム」として残した。
7月18日に行われた内覧会で、ヒューリック会長の西浦三郎さんは「新型コロナウイルス感染症の影響で厳しい時期ではあるが、いずれは人も戻ると思っている。地域の人が大切にしてきた小学校が一層にぎやかな場所になれば」と話した。