京都市上京区の一条戻橋(京都市上京区)詰で2月20日、河津桜の開花が始まった。
「戻橋」は平安時代の陰陽師、安倍晴明が式神を戻橋の下に隠したという逸話や、祇園祭「山伏山」のモデルといわれる浄蔵貴所(じょうぞうきしょ)が一時的に父親の息を吹き返らせたという逸話を持つことでも知られる。
河津桜は2月ごろから花が見られる早咲き種。現在、橋の欄干に近い南側の枝の先の方を中心に1割ほどが開花していたが、大きくふくらんだつぼみも濃いピンク色をしており、遠くからでも開花が進んでいることが確認できる。
青空の見られたこの日は、足を止めて写真を撮る通行人や、花をスケッチする人の姿が見られた。