南座(京都市東山区)で1月24日、演劇「イマーシブシアター『サクラヒメ』」公演が始まった。
同作は歌舞伎の演目「桜姫東文章」を元にしたオリジナル脚本で、松竹が製作した。観客が物語の結末を選ぶことができるなど体験型の演目に仕上げた。
主人公、サクラヒメの前世からの運命の相手を探す物語で、ヒメの前には5人の候補が現れる。観客は物語の最後に5人のうちの1人を投票で選び出す。
作品は2018年に終えた改修で設けられた新しい劇場機構を活用する。1階はすべて客席を取り払い、1階の観客は黒い羽織をまとい、役者の間近でパフォーマンスを見たり、セットの中に入って一緒に花街の遊びを体験したりする演出を展開する。2階と3階の観客は「雲上人」として、クライマックスで5人のうち1人を運命の相手として決めることができる。
観劇した女性は「どこを見ていいのか悩むくらい、あちらこちらでいろんなことが起こっていて面白かった。今回と違う結末も見てみたい」と話す。
チケットは、1階=7,700円、2階=5,500円、3階=3,300円。チケットはチケットウェブ松竹やチケットぴあなどで扱う。2月4日まで。