京都駅ビル内にある「京都総合観光案内所」に1月9日、京都橘大学(山科区)の学生が製作した京都市内の青果店を紹介する冊子「野菜で味わう“京都”」が設置される。
冊子は同大学の現代ビジネス学部の今井まりなゼミで学ぶ3回生が産学連携授業の一環として製作。京野菜になじみがない観光客に、観光地とは違った京都の魅力を発信することを目的に、学生が店構えや商品などで選んだ12店を紹介する。
冊子はA6判30ページ。商品の産地や栽培方法、野菜の仕入れ先など店主の「こだわり」をまとめたほか、季節ごとに扱う野菜の種類や店主からのメッセージも紹介。11月30日と12月1日に京都タワー前での配布も行った。
デザインを担当した上村夏穂さんは「エリアごとにインデックスを色分けしたほか、写真を多く載せて店舗や野菜、店主の魅力が伝わるようなレイアウトを心掛けた」と話す。
取材や配布を担当した鍋坂英匠さんは「香川出身なので、京野菜について学ぶところからスタートだった。京野菜の価格はイメージしていたほど高くなく、店主さんからで教えてもらった万願寺とうがらしを調理法で食べたらおいしかったのも印象に残っている。たくさんの人に手に取ってもらえたら」と話す。
観光案内所での配架は100部がなくなり次第終了。