「南座」(京都市東山区)で11月25日、12月に行われる歌舞伎公演「吉例顔見世興行」の大入りを願う「まねき上げ」が行われた。
「まねき」は歌舞伎役者の名前を書き入れた看板。太く丸みを帯びた「勘亭流」という独特の書体で書かれており、「劇場に隙間なく客が入るように」という願いが込められている。まねきは、口上や興行まねきなども合わせて46枚。
最後のまねきとなる片岡仁左衛門さんのまねきが、劇場の正面に取り付けられると待ちわびたファンから大向こうが飛んだ。
「吉例顔見世興行」上演は11月30日~12月26日まで。片岡仁左衛門さんが親子孫3代で共演する「仮名手本忠臣蔵」なども上演する。