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京都で「服を着る」テーマに美術展 宮廷服からコスプレまで

ミケランジェロ・ピストレット「ぼろきれのビーナス」(1967年)

ミケランジェロ・ピストレット「ぼろきれのビーナス」(1967年)

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 「ドレス・コード?――着る人たちのゲーム」が8月9日、京都国立近代美術館(京都市東山区)で始まる。主催は同館と京都服飾文化研究財団(KIC財団)。

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 展示では「ドレス・コード」になぞらえた13のテーマについて構成する。同財団が所蔵する18世紀以降の宮廷服からストリートカルチャーを吸収した現代服約90点のほか、コスプレ写真や、ストリートスナップ、映像作品など合わせて約300点を展示する。

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 展示の冒頭には「裸で外を歩いてはいけない?」という、衣服のそもそもの命題を掲げ裸のビーナスが大量の古着の前でたたずんでいる「ぼろきれのビーナス」(1967年)を据えた。衣類が大量生産され大量廃棄につながることに対する批判的な作品をあえて「誤読」させる形で展示したという。

 軍服を出自とするトレンチコートと迷彩柄を「生き残りをかけて闘わなければならない?」というテーマで紹介。ジャン=ポールゴルチエの「迷彩服の浴衣」(2000年)や、ジュンヤワタナベ コム デ ギャルソン2011年の春夏コレクションで登場した、透けた素材のトレンチコートに下に着たTシャツが見えているコーディネートなど現代の姿を示す。

 京都国立近代美術館主任研究員の牧口千夏さんは、1980(昭和55)年から、5年に1度同館でKIC財団の収集する衣装の展示をしていることを説明した上で「ファッションのクリエーティビティーに焦点を当てることの多かったこれまでの展示や、近年増えているハイブランドの広報的に使われる展示とも違う『着る』行為に焦点を当てた」とコンセプトを説明。「展示を謎解きのように自分のものとして考えてもらいたい」と話す。

 入館料は一般=1,300円、大学生=900円、高校生=500円、中学生以下無料。月曜休館(休日・祝日の場合は翌日)。10月14日まで。

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