「漢検 漢字図書館・図書館」(京都市東山区祇園町南側、愛称「漢字ミュージアム」)で8月3日、「忍者体験ワークショップ」が行われた。
伊賀忍者で「NINJA DOJO and STORE」(京都市下京区)を営む市川以蔵さんが講師として子どもに忍者についての知識や忍者の技を交えながら教えた。
最初に以蔵さんは、「忍」という文字から忍者の心得を「心臓の上に刃(刀)がある過酷な状況でも任務を遂行する力や刃の下に心があり、正しい心が無ければ強い力を持っても間違った使い方をしてしまう」と解いたほか、「手裏剣」はお箸のような形で文字通り手の裏に隠して投げていたことなどを解説した。
このほかにも、刀によって少しずつ反りが違い鞘(さや)が入らないことから生まれた言葉「反りが合わない」や、刀の鍔(つば)の部分がぶつかり合う「つば迫り合い」などの慣用表現を、実演しながら紹介した。
後半の実践の時間では、忍者の「九字護身法」といわれる印を結んだほか、音を立てずに歩く忍び足、手裏剣や箸を投げたり、保護者と一緒になって護身術も学んだりして、子どもたちは忍者になりきっていた。
漢字が好きで、同ミュージアムによく来ているという大桑咲さんは「テレビや漫画で見る忍者に興味があって参加した。学校で勉強した徳川家康の名前が実は呼ばれていなかったことを教わったり、手裏剣を投げてうまく当てられたので楽しかった」と話していた。