大丸京都店(京都市下京区)で8月10日、同店と京都造形芸術大学情報メディア学科の産学連携企画「リカミック」盆踊り~京から健康、みんなの盆踊り~」が行われる。
リカミックは、江州音頭をベースにポップに編曲した曲に合わせて学生が振り付けを考えたほか、鴨川や京都タワーといった京都の要素を入れて作詞した。振り付けは東北大学の加齢医学研究所教授の瀧靖之さんが監修している。
「バブリーダンス」で有名になった登美ヶ丘高校ダンス部出身の女優、伊原六花(りっか)さんがプロジェクトの審査に加わったことから「リカミック」と名付けられた。当日は伝統的な盆踊りの後にリカミックを紹介する伊原六花さんのメッセージ動画を流すほか、参加者でリカミックを踊る予定。
プロジェクトは昨年9月に同大学客員教授に就任した福井崇人さんが総合プロデューサーを務めた。福井さんが親戚を認知症で失い、2025年には5人に1人が認知症になること知り、今後の重大な課題だと感じたことからプロジェクトが始まったという。
プロジェクトは、瀧教授が認知症を予防する条件と掲げる「三世代の交流」「好奇心を満たす」など5つの条件を満たす場所が百貨店だと考え、学生と同店の社員と一緒にどうすれば同店で認知症を予防することができるかをテーマにワークショップを行い、最終的に3チームがプレゼンテーション。伊原さんと同店の担当者が審査を行った。
福井さんは「リカミックという新しい健康のための踊りができた。百貨店が認知症を予防する条件がそろっていることを証明したい。当日は、三世代そろって踊りに来てもらいたい」と呼び掛ける。
開催時間は19時~20時。雨天・強風の場合は11日に順延。