河原町三条の商業施設「京都BAL」(京都市中京区)3階に3月19日、スターバックスの新コンセプト店「スターバックス コーヒー 京都BAL店」がオープンした。
京都に出店して今年で20年となる同店。清水寺参道の築100年を超える建築を活かした店など地域の歴史を意識した店舗を作ってきた。京都BALの出店にあたり、美大が多いといったことをテーマとした店作りを行うに当たり、共同スタジオ「SANDWICH」を主宰し、京都造形芸術大学の教授でもある名和晃平さんを迎えた。
店舗面積は284平方メートルで、席数は114席。「共同アトリエ」をテーマとしており、若手アーティストの作品を展示するほか、スターバックスのロゴを形をモチーフにした什器にアーティストがペインティングを施すなど店に合わせた作品が制作された。
名和さんは「若いアーティストの発信ができる場所が美術館やギャラリーと限られているという背景もあり、クリエーターの若いエネルギーが見られるよう『共同アトリエ』というテーマを設けた。コンテンポラリーアートが発信されるプラットホームになれば」と話す。
結露した窓をモチーフに人の気配や痕跡を表現した作品「21g」を制作した小谷くるみさんは「とてもかっこいい店舗だと思う。その中に自分の作品も飾られているのがうれしい。ギャラリーや美術館では作品を自然光で見ることはないが、窓際に置いていただき新鮮に感じた。雨の日にまたもう一度見に行きたい」と話す。
営業時間は11時~20時。