コオロギを使ったプロテインバーの販売を行う「BugMo(バグモ)」(京都市上京区油小路中立売通甲斐守町、TEL 075-417-0115)は現在、コオロギの養殖システムの自動化を目指している。
先進国で食べられる家畜のために発展途上国で熱帯雨林が伐採されるといった問題意識から始まり、地産地消できるタンパク源としてコオロギに着目した同社。昨年クラウドファンディングで150万円を超える資金調達に成功し、コオロギ粉末を配合したプロテインバーの販売を11月に始めた。現在、オンラインショップのほか、スポーツジムや自然食品店などで毎月1000本ペースで販売している。
共同代表の松居佑典さんと西本楓さんによると、滋賀県に設置したファームでは、次のステップとして効率の良い養殖技術の確立と、餌の工夫などでおいしいコオロギを目指した科学的な解明を進めているという。特に、2024年に餌やりや給水、収穫まで全システムを自動化することを見据え、機械制御の設計者を探しているという。
松居さんは「昆虫食が一過性のブームで終わらず『食材』として定着できるかはこの3年で決まるという人もいるほど大事な時期。定年退職後の方や工学系の学生さんなど新しい人にも加わっていただき取り組みを加速したい」と意気込む。