Impact Hub Kyoto(インパクトハブ京都・京都市上京区油小路中立売甲斐守町、TEL 075-417-0115)で10月16日、フィンランド人デザイナー7人を招いたトークイベント「TAUCO(タウコ)」が行われた。主催は日本フィンランドデザイン協会。
7人は日本とフィンランドの外交関係が2019年に100周年を迎えることを記念して日本に招かれた若手のデザイナーで、専門は建築、家具、プロダクトデザイン、公共政策など多岐にわたる。
デザイナーカップル「サーナ・ヤ・オッリ」のサーナさんは「京都精華大学で学んだ経験があったり伊勢丹や阪急百貨店とコラボしたりと日本との関係も深く、日本は特別な存在」と話す。
「作品のインスピレーションは民族の伝統的なモチーフ。ぬくもりが感じられるような手描きのパターンを使い、素材も再生ガラスなどサスティナブルで時代を問わないということを大切にしている」とも。
トークではイベント名であるTAUCO(フィンランド語で「息抜き」や「一息」)にちなみ、7人の息抜き方法も紹介する。「死後とは
家に持ち込まないようにしている。6週間の夏休みが大事な息抜き」と話すエリナ・アールトさんや、「犬を連れて森でハンティングする」というヴィーヴィ・ライネさんのほか、テロ・クイトゥネンさんは「息抜きにはデジタル端末やSNSから離れることが必要。その点、サウナは唯一スマホが持ち込めない場所なので大事」と答え、伝統的な習慣が現代的な理由からも積極的に選ばれているという発見もあった。
トークの後は軽食を交えての交流会が行われ、参加者がデザインやフィンランドの暮らしなどの意見交換が行われた。