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祇園祭、酷暑の「護摩焚き」 山伏が巡行の無事を祈願

護摩焚きの白い煙が立ち上る

護摩焚きの白い煙が立ち上る

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修験道の祖・役行者をまつる役行者山(京都市中京区)で祇園祭・後祭宵山(よいやま)の7月23日、巡行の無事を祈る「護摩焚(た)き」が行われた。

ヒノキの枝も縁起物

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この日、本山修験宗の総本山・聖護院(同市左京区)の山伏一行は、浄妙山(じょうみょうやま)や南観音山など修験道ゆかりの山々を巡り、最後に役行者山を訪れた。

ほら貝や錫杖(しゃくじょう)の音を響かせて役行者山にやってきた一行。縄を張った結界(けっかい)に入る前には「山伏問答」が行われた。四方と鬼門に矢を放って清めた後、ヒノキの青葉で覆った護摩壇に火がつけられると、白い煙が勢いよく立ち上った。煙が収まり、炎が立ち上ると、護摩木が入れられた。

 すべての行事が終えると、集まった人が厄よけになると言われる紙垂を取っていったほか、護摩焚きに使われたヒノキも縁起物として持ち帰っていた。

 この日の京都市内の気温は38度で、7月に入って9日連続の猛暑日を記録した。見物客は日なたを避けたり、タオルで汗を押さえたりしながら行事を見守っていた。

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