京都府立図書館(京都市左京区)で2月23日、「第3回 京都府立図書館協議会」が行われた。
同館では2016年度に策定した「京都府立図書館サービス計画」の取り組みの一環として、従来の機能を核としながらも図書館の新たな可能性を広げるため、図書館外の個人や団体とサービスデザインチームを設けることや「知的な交流の場」創出を掲げている。
同館では昨年10月から、2階スペースを知的な交流の場「ナレッジベース」と名付けて実験的な取り組みを本格的に進めている。これまでに自動書架がランダムに運んだ本を語るイベントや、自主団体の主催する時刻表の勉強会を行ってきた。
同志社大学教授の原田隆史さんら外部委員を招いて開かれたこの日の協議会。図書館側からは「岡崎プロムナード」や「OKAZAKI LOOPS」の関連企画として行った夜の演奏会や、同志社大学が進める「明治期から戦後期における日本観光資料群のデジタル化プロジェクト」に協力するなどの取り組みを継続・拡充させる方向を示した。
外部委員からは「府立図書館ではどんなことをしているのか、事業計画の内容を市町村の図書館のスタッフも知る機会があればとても参考になる」といった意見や、「大学生のコンシェルジュは面白い」といった評価、「府立図書館での取り組みモデルが、市町村に引き継いでほしい」「ホームページのアクセス数などの数値もほしい」などの要望が寄せられていた。