11月22日「いい夫婦」の日の認知が定着する中、京都水族館(京都市下京区観喜寺町)のペンギンの「夫婦」、しじょう、あねは現在、卵の世話にいそしんでいる。
雄のしじょう(四条通に由来)と雌のあね(姉小路通に由来)のカップルは、いずれも2012年11月と12月生まれで「同い年」。生後1年ごろまでの模様がはっきりしない亜成鳥時からカップルのように振る舞っており、飼育スタッフの間では「おませさんね」とほほ笑ましく見られていたという。飼育スタッフの小島早紀子さんは「ペアになる前は、三角関係になることもあるが、2羽の場合は亜成鳥の関係そのままに、気がついたらペアになっていた」と話す。
11月20日の取材時には、あねが卵を温めていたほか、しじょうが巣箱をのぞき込もうとする「じょうふく」(浄福寺通に由来)を追い払い、石置き場やほかのペアの巣に行って巣箱に入れる石を持ち帰ろうとするなど、かいがいしく世話する様子が見られていた。
小島さんは「ペンギンは雄と雌が卵を交代で温めるが、このペアは午前中と午後、といったようにスパンが短いこともあって、ごはんの時間にうまく交代して両方が餌を食べることがあるなど、「いい夫婦」らしいコミュニケーション上手なところがある。通路からも観察しやすい場所に巣があるので、しじょうとあねを見に来て」と話す。
開館時間は10時~18時。チケットは、大人=2,050円、大学・高校生=1,550円、中学・小学生=1,000円、幼児=600円ほか。