「第23回京都賞」授賞式が開催、過去の受賞者も参列

左から、井口博士、金森博士、ピナ・バウシュ氏。

左から、井口博士、金森博士、ピナ・バウシュ氏。

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 稲盛財団(京都市中京区)が主催する「第23回京都賞」の授賞式が11月10日、国立京都国際会議場(左京区宝ヶ池)で開催された。

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 京都賞は、科学・文明の発展や人類の精神的深化・高揚に著しい人々に贈られる国際賞。今回の受賞者は、「先端技術部門」=有機物質の電気伝導性に関する化学の礎を築いた井口洋夫博士(東京大学名誉教授・自然科学研究機構分子科学研究所名誉教授)、「基礎科学部門」=巨大地震の地震波記録からその全過程を明らかにする解析手法を考案した金森博雄博士、「思想・芸術部門」=舞踊と演劇の境界線を打破し、舞台芸術の新たなる方向性を確立した振付家・演出家のピナ・バウシュ氏の3人。

 10日に行われた授賞式には、高円宮妃久子殿下のご臨席のもと、過去の受賞者であるジェーン・グドール博士、安藤忠雄氏、三宅一生氏のほか、政官財界や学会などから約1,300人が出席。各受賞者に、京都賞メダルとディプロマ(賞状)、副賞となる賞金5,000万円が贈呈された。福田康夫首相、独・ホルストケーラー大統領からの祝辞が披露された後、聖母学院小学校合唱団による授賞賛歌が演奏された。

 11日には各受賞者による記念講演会が行われ、1,850人が来場。井口博士は「私の科学研究の旅路-人から学び、物に学ぶ-」、金森博士は「波に魅せられて」、ピナ・バウシュ氏は「私を突き動かすもの」、それぞれ講演を行った。

 12日は国立京都国際会館にて各受賞者によるワークショップ、13・14日は、金森博士が京都市立堀川高等学校へ、井口博士が京都府立洛北高等学校へ訪問し「高校特別授業」を、14日は京都市青少年科学センター(伏見区)にて、井口博士による小学生・中学生への教育イベント「京都賞サイエンスキッズ」、15日は京都ドイツ文化センター(左京区)ではピナ・バウシュ氏を招き、京都賞トークサロン「ピナ・バウシュをかこんで」を、それぞれ開催する。


稲盛財団
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