都タクシー(京都市南区上鳥羽塔ノ本、TEL 075-671-6101)が11月4日、職場見学会を行った。
観光バスやタクシーに興味のある求職者に向けて行われた同見学会。同社では、京都の観光客数が高止まりしていることなどを背景に、求人に力を入れている。
参加者は京都駅から同社の観光バスに乗車。同乗したガイドが、東山かいわいの駐車場事情や車別による通行規制、北に「上る」南に「下る」と言う住所の言い表し方などの説明を交えながら、バスやタクシーを通して見る京都を案内した。
営業所では社長のビデオメッセージを流したほか、同社の「サイレンスタクシー」(客に必要なあいさつや目的地以外の話をしない)といった取り組みを紹介。バスを運転していた山田さんが「ドライバーの仕事は、お客さんを快適に目的地まで送り届けること。ルートの下調べは念入りにしている。温泉地や食事という楽しみもある」と話し、仕事のやりがいを披露した。
同社総務部の網島透さんは、タクシードライバーの給与について「安いと思われがちなタクシーの乗務員の給与だが、60代でも新卒と同じかそれ以上に稼げている」と説明。「若い人には、運行管理者の資格を取れるような研修制度を設けている。取得して業務の幅を広げ、ドライバーだけでなく、管理職も目指してほしい」と話した。参加者からは待遇面や寮についてなどさまざまな質問が寄せられた。
最後に参加者は営業所で運行前のアルコールチェックを体験したり、運行管理者から免許証の携行のチェックを受けたりした。
参加者の一人、前川瑞樹さん(22)は「タクシーも公共交通機関としての役目を果たしていることが分かった。運行管理者にも興味を持ったので、もっと話を聞いてみたい」と早速、面接の予定を取り付けていた。
次回は12月2日を予定する。開催時間は13時30分~16時。参加無料。希望者は同社人事採用チームまで電話で申し込む。