北野天満宮(京都市上京区馬喰町、TEL 075-461-0005)で9月15日、「宝刀展VII」が始まった。
同宮が所蔵する刀剣を展示する同展は、アニメ「活撃 刀剣乱舞」とのコラボレーション企画でもある。権禰宜(ごんねぎ)の東川楠彦さんは「宝物殿には歴史好きな方が時折訪れていたが、昨年ごろから作品の影響で若い女性の来場者が増えている」と話す。
展示では重要文化財に指定されている太刀「鬼切丸」(別名「髭切(ひげきり)」)のほか、菅原道真の守り刀と伝わる脇差し「猫丸」、加賀藩・前田家が奉納した太刀「銘 助守」、豊臣秀頼が奉納した「銘千時 信濃守国広造」などを展示する。
同作品のパネルや原画も展示するほか、刀が擬人化されたキャラクター「髭切」も等身大パネルで登場。京都国際マンガ・アニメフェアが行われた16日には、同ゲームのキャラクター「こんのすけ」も鑑賞に訪れた。
東川さんは「学問の神様として知られる当社になぜ刀を所蔵しているのか聞かれるが、戦国時代には武神としての信仰を集め、刀の奉納が相次いだ。来館された方には日本人にとって天神様が身近な信仰の対象であったことも知ってもらえたら」と話す。
期間内に来場するとカードを進呈するほか、鬼切丸御朱印帳(1,500円)や、鬼切丸や青江恒次などの押形(御朱印とクリアファイル付き、各1,000円)などの特別授与品も用意する。
開館時間は9時~16時。入館料は大人=300円、中高生=250円、子ども=150円。今月30日まで。