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京都文化博物館で「大関ヶ原」展 名刀「骨喰藤四郎」も

木造徳川家康坐像。ほぼ等身大だといわれている

木造徳川家康坐像。ほぼ等身大だといわれている

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 京都文化博物館(京都市中京区三条通、TEL 075-222-0888)で6月2日、家康没後400年記念展「大関ヶ原展」が始まった。

「骨喰藤四郎(ほねばみとうしろう)」

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 東京江戸博物館から始まった巡回展。戦国時代最大の戦い「関ヶ原合戦」にまつわる武将の武具や文書、絵画を展示。京都展では、武将たちの絵像43点を集め展示する。「顔の見える人物がどのようなことを考え、思ったのか、人間としての武将を描く展示にしたかった」と同館学芸員の橋本章さん。

 「既に展示期間などの問い合わせが寄せられている」という展示品は、京都・東山の北側に位置する粟田口の刀工、粟田口吉光による「骨喰藤四郎(ほねばみとうしろう)」。源頼朝から拝領した薙刀(なぎなた)を刀に打ち直したものと言われ、切るまねをするだけで骨まで砕けるという逸話からこの名が付けられたという。大坂夏の陣で豊臣家が敗れた後、徳川家が所有。豊国神社(東山区)の再建後、徳川家から奉納された。持ち主の一人の徳川秀忠の絵と共に展示される。

 京都で展示されるのは400年ぶりと言われる茶入れ「唐物肩衝茶入 銘 初花」も登場。織田信長、豊臣秀吉、徳川家康といった時の権力者が持ち、徳川家の宝として受け継がれてきた。徳川家により保護を受けた知恩院(東山区)に残る徳川家康の坐像(ざぞう)も特別に公開。これは、同寺の本堂が現在改修工事中だったため実現したという。「明るい場所でこの像を見ていただける機会はもう無いかもしれない」と橋本さん。

 東京では約40日の会期で42万人以上の入場者を記録したという同展。「歴史展は、年配層の来場者が多いのが常だったが、ここ数年で確実に若い方や女性が増えている。京都ではどのようになるかまだわからない。甲冑(かっちゅう)着用体験や、ギャラリートークなども予定しているのでこの機会に理解を深めてもらえたら」と来場を呼び掛ける。

 開館時間は10時~18時。金曜は19時30分まで。(入場は閉館30分前まで)。月曜休館。7月20日は開館、翌7月21日は休館。入場料は一般=1400円、大学・高校生=1,000円、中学・小学生=600円。前期=6月2日~6月28日まで、後期=6月30日~7月26日まで。

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