NTT西日本京都支店(京都市中京区烏丸通三条上ル場之町)で7月14日、祇園祭で授与する鈴鹿山のちまき作りが行われた。
祇園祭のちまきはササの葉で作られた厄よけ。中国の故事にちなんだ「蘇民将来之子孫也」の札が下がっており、玄関先などに掲げられる。山鉾(やまほこ)ごとにご利益(りやく)があり、鈴鹿山では、雷よけ、安産守りになると言われる。
同支店ではこの日、約20人が作業に集まった。同社で鈴鹿山の世話役をしている岡嶋和夫さんが「ちまき作りに参加された方にもご利益があると言われているので、いただいて帰ってください」とあいさつした後、参加者たちは見本を参考に、鈴や絵馬を取り付けるなどの作業を進め、約100個のちまきが出来上がった。ちまきは後日、鈴鹿山会所で八坂神社の清祓い(きよはらい)を受ける。
初参加の山岡理恵さんは「ちまきがこんな風に作られていると知れてよかった。裏側の水引のラインをそろえるなど難しい部分もあったが、受け取った方にご利益がありますようにとの願いを込めて作った」と話す。
ちまきは、7月21日の午後から鈴鹿山会所で販売する。価格は1本=1,000円。