ロフトワークが運営する「MTRL KYOTO(マテリアル京都)」(京都市下京区五条下ル本塩竃町)で5月25日、連続講座「ココハナ塾」が始まった。
イラストレーターやデザイナーといったクリエーターの「和物」制作のクオリティーを上げることを目的に、実際にその仕事に携わる人から話を聞く同講座。5月から8月まで全4回行う第1期テーマは、花街や花街文化を設定した。
初回の講座ではクリエーティブユニットの「だるま商店」の島直也さんが、舞妓(まいこ)の着付けを担当する男衆(おとこし)の次玄さんをゲストに招き、普通の着物の着付けとの違いや男衆の仕事を紹介。舞妓の着物と、腰ひもの上から巻きつける「しごき(または「一丈」)」が用意され、着物の重みや、しごきの締まり方などを体験。参加者は外出時の裾の処理や着物の柄の配置など熱心にスケッチやメモを取っていた。
最後に参加者が受講前に制作した舞妓のイラストやパンフレットデザイン、フラワーアレンジメントなどの制作物の講評が行われた。着物の色の使い方や舞妓の手の写真を見て体験舞妓用の衣装だと見抜いた島さんは「分かる人には分かるもの。仕事では本物の写真を使って」などアドバイスをした。
次回以降のゲストは、6月は髪結い師、7月はお茶屋のおかみ、最終回の8月は舞妓・芸妓をそれぞれ招く。6月からの参加も可。参加費は2回目以降3回=1万8,500円ほか(1ドリンク付き)。