祇園祭の見どころ、山鉾(やまほこ)を組み立てる「山鉾建て」が7月10日から始まった。
山鉾を支える基礎部分は、くぎを一本も使わずに「縄がらみ」という工法で組み立てられる。11日には、いったん横に倒し、大きなものでは約20メートルの高さになる真木を取り付け、昼ごろ山鉾の引き起こしが行われた。14時現在、四条通には長刀鉾、函谷鉾、月鉾が立ち並んだ。
引き起こしの前には、各鉾町の関係者や観光客、近隣の住民や子どもたちが鉾の榊(さかき)に御幣(ごへい)をくくり付けた。引き起こしが始まると、関係者と観衆は徐々に立ち上がる鉾を見守った。約5分をかけて鉾が立ち上がると、歓声と拍手が巻き起こった。
引き起こされた山鉾はこの後、屋根部分や胴体が取り付けられ、完成した山鉾では、試し引きとなる「曳き初め」が行われる。14日には先祭に巡行する23基の山鉾が立ち並ぶ。