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京都市動物園に「京都の森」新設 里山の動物たちを展示

ゾーン中央の棚田(写真奥)。小川(写真手前)には、ホタルの餌となるカワニナを放流

ゾーン中央の棚田(写真奥)。小川(写真手前)には、ホタルの餌となるカワニナを放流

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 9月5日、京都市動物園(京都市左京区岡崎法勝寺町、TEL 075-771-0210)に京都の里山を再現した展示ゾーン「京都の森」がオープンした。同エリアは同園リニューアル事業最後の施設となり、京都市が2009年11月策定した「京都市動物園構想」のゾーン再整備が完了した。

里山の動物を間近で観察できる展示

 同エリアは、京都の里山を動物園内に再現したもので、ホンドタヌキやホンシュウジカなど日本に生息する動物が集まる。特別天然記念物のオオサンショウオや環境省レッドデータで絶滅危惧とされているクマタカなどの希少生物も展示している。ゾーン面積は約7600メートル。同園は、動物の息づかいを感じられるように、動物との距離が近い展示が特徴。同エリアのエゾヒグマも、国内で最も近い距離で観察できるという。中でも、カワセミ科のアカショウビンは、同園と上野動物園にしか展示されておらず、同園では、より間近に観察できるという。

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 同園併設の野生動物救護センターで保護した動物も一部展示。展示されているクマタカもその内の一頭で、左の翼を負傷している。「身近な自然に住む動物たちや、野生動物の保護などの取り組みにも興味を持っていただければ」と、同エリアの設計を担当した同園の岡橋要さん。「自然に帰れない動物や、人と動物の関係についても考えていただけるような展示にした」という。

 ゾーン中央には3段の棚田を再現。稲は市立錦林小学校の児童が今年5月に田植えをした。「子どもたちや市民との協働によって完成したエリア。今後も環境教育や食育の場として活用していく」と同園の高山光史園長。エリア内を流れる小川にはホタルの幼虫の餌となる貝類のカワニナを放流。来年の夏には、同エリアでのホタルの定着が期待されている。

 開園時間は9時~17時。月曜休園(祝日の場合は翌平日)。入園料は、一般=600円、中学生以下無料。9月19日・20日は「秋の夜間開園」を実施、20時まで開園。

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