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京都で「乾物クッキング」始まる 1回目テーマは「切り干し大根」

切り干し大根など具がたくさん入った台湾風オムレツ。パクチーを添えて食べる

切り干し大根など具がたくさん入った台湾風オムレツ。パクチーを添えて食べる

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 烏丸鞍馬口の多目的スペース「ソーシャルキッチン」(京都市上京区相国寺門前町)で5月31日、「乾物Cooking」が行われた。

4種類の切り干し大根を説明する山上さん

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 実家が三条商店街で鮮魚と乾物の店を営む山上公実(やまがみひろみ)さんが講師を務める同イベント。初開催ながら「炊く以外のレシピが知りたい」と申し込みが集まり、キャンセル待ちが出た。

 始めに山上さんが今回の食材となる切り干し大根の特徴を紹介。生の大根を乾燥させて作る切り干し大根(関西では「千切り大根」とも)は、保存性が高まるだけでなく、乾燥の過程で成分が変化し、鉄分が30倍以上、カルシウムは22倍などミネラル分が増すことも紹介。戻し汁も、ダシが出ているので料理に活用してほしいとアドバイスをした。「地味だけど滋味。そんな乾物の魅力を伝えたい」と参加者に語った。

 参加者は切り干し大根メニューに挑戦。水で戻した切り干し大根をしょうゆと酢であえるスピードメニュー、「切り干し大根のハリハリ漬け」を使った中華風のあえ物や、ハリハリ漬けに桜エビとネギを加え、上新粉を混ぜて焼いた「大根もち」を調理した。

 切り干し大根と角切りのしいたけが入った「台湾風オムレツ」、ショウガの風味を利かせた、かき揚げにも挑戦。山上さんが持参した割り干し大根入りのナンプラーとスイートチリで味付けしたタイ風の炒め物やみそ汁の6種類もの切り干し大根メニューが食卓に並んだ。

 参加者からは「これまでに無い発想に驚いた」「大根の甘みが強くなっている」「冷ややっこや、パスタに加えるなどアレンジできるのがいい。明日から作りたい」などの感想が寄せられた。

 「実家の乾物屋でも冷蔵技術の発達の影響で乾物が売れず、扱う種類が減っているのが現状。これまでのイメージとは異なるメニューを中心にレシピを紹介した。煮炊きする以外に手軽に調理できる食材として同世代の人にも伝えたい。春雨や寒天、ごま、ひじきなどたくさんアイデアがあるので形にしていきたい」と山上さん。

 7月5日は「高野豆腐」、7月26日は「じゃこ・煮干し」をテーマに開催する。

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