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京都・南座で「謎解き×歌舞伎」企画-クリアで「特別な体験」も

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 歌舞伎の公演を中心に行う京都四條南座(京都市東山区四条大橋東詰)で4月29日から、「京都謎解心中」が開催される。主催は松竹。企画は「人間」(大阪市)、謎は「クロネコキューブ」(神戸市)が担当する。

同じ期間に行われる舞台機構体験イベントでは花道を歩く

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 南座は、大坂や江戸に先駆けて元和年間(1615~23年)に官許された四條河原の櫓(やぐら=芝居小屋)を起源とする。現在の南座の建物は1929(昭和4)年に竣工。官許の証しとして正面に櫓を設けている。役者の名前が書かれた「まねき」が並ぶ風景は、冬の風物詩として定着している。1996年には登録有形文化財に登録された。

 謎解きは歌舞伎役者に届く不思議な手紙から始まる。「あなたと別れて400年…あの約束を覚えていますか?黄泉(よみ)の国で待っています」というメッセージと共に謎の文字列が。参加者は客席やロビーに隠されたヒントを手掛かりに、60分以内にクリアを目指す。当日の写真撮影は可能だが、開催期間中にネタバレになる写真をSNSに投稿するのは禁止。

 同社が歌舞伎の劇場で謎解きイベントを行うのは今回が初。南座発祥400年となる2018年を控え、新たな層に足を運んでもらおうと2011年から「劇場をミュージアム化」する試み「南座歌舞伎ミュージアム」がスタート。春と秋に役者にちなんだ展示や、「花道」「迫(せ)り」「廻(まわ)り舞台」などの舞台機構が体験できるツアーを実施している。今年も謎解きイベントと同じ期間に開催する。

 「南座の前は通るが、中は知らないという人も多いのでは。昨年、23年ぶりに新調したヒノキ張りの舞台も間近で見てもらえる。クリアした人には『南座ならではの体験』をしていただこうと準備を進めているので、黄泉(よみ)の国から届いた手紙の謎を解き明かしてほしい」と南座の副支配人の秀邦彦さんは来場を呼び掛ける。

 開催時間は、4月29日~5月1日は17時~、5月2日~4日は16時~・18時30分~。参加料は、前売り=2,800円、当日=3,300円。チケットはウェブまたは電話で受け付ける。5月4日まで。

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