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四条烏丸にある京都精華大学運営のギャラリー「Kara-S」(京都市下京区烏丸通四条下る水銀屋町)で6月11日から、学生が制作したスツール展「Eiffel base+」が開催される。
同大「ライフクリエイションコース」3年生の授業では、FRP(ガラス繊維を用いた強化プラスチック)を使ったスツール制作を実施。FRPは三次曲線が比較的作りやすく、強度があるという特性を持つ素材。
「アメリカのデザイナー、チャールズ・イームズ(1907~1978)が、エッフェルベースと呼ばれる脚にFRP製の座面を付けた椅子が有名なことから授業に取り入れた」と同大の米本昌史准教授。原型から樹脂を使って「メス型」を取り、型の上にFRPを積層していった。余った部分を削り、やすりをかけて穴をパテで埋める。こうすることで滑らかな座面が生まれていくという。
同コースの梅木麻由さんは「青い色の椅子に決めたので、片側に肘掛けを付けてしずくの形にすることにした。最後まで穴を埋めようと昨日の夜まで作業していた」と明かす。足を組んで座ったときにフィットするように縁が盛り上がった形のスツールを作った冨山恵李さんは「樹脂を素材にするのは初めてだった。防毒マスクを着けての作業は思った以上に大変で、曲面を滑らかにするのが特に難しかった」と振り返る。
会場にはスツールのほか、制作過程を紹介するパネルや実際に制作に利用したメス型も展示する。
開催時間は11時~20時(最終日は17時まで)。入場無料。今月24日まで。