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京都ノートルダム女子大学で「利きみりん」-伏見「宝酒造」が特別講義

2つの高野豆腐を食べ比べ

2つの高野豆腐を食べ比べ

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 京都ノートルダム女子大学(京都市上京区)の心理学部「食と健康の教育」の授業で12月19日、宝酒造(伏見区)の開発担当者による食と健康を考える特別講座が行われた。

本みりんとみりん風調味料の香りの違いを確かめる

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 同社が主催する親子の米作り体験「田んぼの学校」に同大の学生が参加したことが縁で初開催となった。3回生を中心に、小学校や保育園の教職員を目指す学生が多く受講。同社の細野英一郎さんが講師を担当し、みりんや料理酒など酒類調味料の特徴を紹介した。

 授業では本みりんと酢などが加えられている「みりん風調味料」が用意され、味や香りを確かめた学生からは「酸っぱい」「香りが違う」と声が上がった。アルコールの入っているみりんの持つ「味のしみこみをよくする」「柔らかく仕上がる」効果、ぶどう糖など9種類以上の糖類が作る複雑な甘みなどの特徴を学び、両者を使った高野豆腐の食べ比も行った。「どちらが好きか」という問いに、好みが分かれる場面も。

 「料理酒の中には食品に分類されるものがあり、塩を加えることで酒類と区別している」という説明の後、実際に味の比較も行った。「塩分濃度はおよそ2%。レシピ本に記載している『酒』は清酒を意味するので、食品に分類されている料理酒を使うと塩分を余分に摂取していることに注意してほしい」と呼び掛けた。

 「普段から和食を食べるのが好き」と話す学生の大川莉代さんは「みりんは塩辛い時に使うもの、使えばおいしくなること程度しか知らなかったので、特徴がわかって勉強になった」という。徳永麻月さんは「香りや食感の違いを実際に確かめられたのが面白かった」と話した。

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