河原町御池にある「ラ・キャリエールクッキングスクール」(京都市中京区河原町通三条)で12月15日、「田んぼの学校 恵み編」が行われた。主催は宝酒造(伏見区)。
今年5月から南丹市で、田植えから収穫まで親子で3回にわたり開催。イベントでは、収穫したもち米でつくるみりんのラベル作りや、収穫したもち米を使ったもちが入る雑煮や同社の本みりんを使ったメニューに挑戦した。
当日は23家族76人が参加。料理のデモンストレーションを行った笹井昭彦さんは「和食が世界無形文化遺産に登録されたが、京都の料理人の働きかけも大きかったと聞いている。京都で料理に携わる者としてうれしい」と話し、参加者には「味覚はどんな媒体にも記録できないもの。家庭で味の積み重ねを経験させてほしい」と呼び掛けた。
お揃いのエプロンと三角きんを着用して若鳥のきじ焼き、だし巻き卵、白みその雑煮、大豆入りのごまめ、みたらし風だんごの5品に挑戦。子どもと一緒に卵を混ぜたり、団子をこねたりと親子で料理を進めた。京都以外からの参加者も多く、白みその雑煮を初めて食べるという家庭も。「コクがあっておいしい」「和がらしを入れると味が変わっていい」という感想や白みそを使う家庭でも「たくさん白みそを使っていたのには驚いた。しっかりした味でおいしい」と好評を得ていた。
兵庫県から参加した双子の宮田紗希ちゃん、和輝くん(9)は、「また家でも作ってくれる?」という問いに対し「どうかなあ」と困った顔をして笑いを誘っていた。