京都水族館「京の里山ゾーン」にメダカの学校-春の訪れ告げる

メダカに釘付けの園児たち

メダカに釘付けの園児たち

  • 0

  •  

 京都水族館(京都市下京区観喜寺町)の「京の里山ゾーン」で3月7日、メダカが活発に泳ぐ姿が見られた。

活発に活動するメダカ

[広告]

 同館では、京都の自然を紹介する「山紫水明ゾーン」でメダカを展示。メダカが絶滅危惧種に指定されていること、日本には「北日本集団」と「南日本集団」の2種類が生息することをパネルで紹介。この2種は、ウロコの色や、背びれの切れ込みの形状などに違いが見られ、京都府北部の由良川が境界で、左岸と右岸で異なる種類が生息する(混じって生息する場所も一部あるという)ことなども学べる。

 一昨年10月に数十匹の南日本集団のメダカを放流したところ、天敵が少ないこともあり現在約300~500匹まで繁殖。先週までは、水温が低かったことから水草に隠れていて姿が見えなかったが、今週に入って気温が上がると泳いでいる姿が見られるようになったという。

 この日「お別れ遠足」で同館を訪れていた「つわぶき園」(京都市右京区)の子どもたちはメダカに大喜び。「メダカの学校は~」と保育園で習った歌を歌い始める園児の姿も。大阪市の「つくしんぼ西保育園」の子どもたちも、身を乗り出してメダカの群れを指さしていた。グループで訪れた男性は、体長の大きなメダカの群れを指して「あればメダカの小学校」、水の流れがゆるやかな浅い部分で泳ぐ小さなメダカは「こっちは幼稚園」と興味深げに話していた。

 「メダカにエサを与えていなかったがここまで増えて、春を迎えて活動を活発にしているのを見ると命の循環を感じてもらえるのでは。展示と併せて見ていただけたら」と同館広報担当の久保田敦さん。

 開館時間は9時~17時。入館料は、大人=2,000円、高校生=1,500円、小中学生=1,000円ほか。

  • はてなブックマークに追加

烏丸経済新聞VOTE

現在お住まいはどちらですか?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース