新町錦上がるの町家バー、「Bar穂波」(京都市中京区新町通錦小路上ル百足屋町)で11月17日、スロバキアのスパークリングワイン「Hubert(フーベルト)」の会が行われた。主催は、フーベルトジャパン(東京都豊島区)。
フーベルトはスロバキアで200年の歴史を持つワイン。フランス兵のヨハン・フーベルトが、ナポレオンが率いるスロバキア遠征中に負傷。入院先の看護婦と恋に落ちたことからスロバキアに留まり、フランスの伝統に基づいたワインセラーを造ったのが始まり。同セラーの商品は8割ほどがスロバキア国内で消費されるため日本の市場にはほとんど出回っていない。会ではスロバキア大使が手荷物として持ち込んだ「ヨハン」のほか、ウェブ上で提供を行っている白、赤、ロゼなどが提供された。
日本で3本しかないという「ヨハン」が登場すると参加者の興奮は最高潮に。「泡が強すぎず、ほのかに甘くてコクがある」「乾杯だけでなく、料理にも合わせられる」「特別な贈り物になるのでは」などの感想が上がった。ロゼを飲んだ男性は「普段は甘いワインは苦手で飲まなかったが、くどくなくさっぱり飲めたのが発見だった」と話していた。最後に一同は六本木のスロバキア大使館で行われるイベントでの再会を約した。
「お酒が弱い方、ワインが苦手な方でも、実際に飲んでみると、フーベルトはすんなり受け入れられている」と同社アドバイザーの長澤久美さん。「日本としての文化を継承し続けている京都の中で、知名度はないながらしっかりとした歴史を持ったこのワインを根付かせたい」と同社社長でスロバキアのPR活動も行う吉崎統さんは期待を込める。