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京都のギャラリーで「シルクとカッパン」-印刷技術を身近に

展示について話す渡邊真由さんとすずきあいさん

展示について話す渡邊真由さんとすずきあいさん

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 「ギャラリーH2O」(京都市中京区富小路三条上ル福長町、TEL 075-213-3783)で現在、印刷技法にこだわった企画展「シルクとカッパン」が開催されている。作家のすずきあいさんと渡邊真由さんを中心とした「niwa」が主催する。

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 「もともと印刷物が好きだった」という渡邊さん。「店長として関わったZineイベント、『三条富小路書店』や、手作り雑貨に対する関心の高まりも重なったことでこのテーマは自然な流れだった」とすずきさん。18の作家がシルクスクリーンと活版印刷で刷られた作品の展示販売を行う。

 「印刷は、インクジェットやオンデマンドで注文できるようになり身近になった。一方、シルクスクリーンや活版印刷は専門的な知識が必要で、値段も高いと思われがちだが、案外とそうでもないということを知ってもらえたら」とも。

 今回は、シルクスクリーンを「POPCORN PRINT CLUB」(西京区)が、江戸堀印刷所(大阪市西区)が活版印刷を、それぞれ担当する。シルクスクリーンで作品を制作した渡邊さんは、いつもは絵の具を重ねることで表現するところを熱を加えると膨らむ「発泡インク」を使った。印刷所スタッフと膨らみ方などの細かな調整をしながら完成させたという。「自分の作品を他の人に見てもらって、一緒に仕上げることも印刷の魅力」と渡邊さん。

 「お客さんからも『これくらいのサイズだといくらかかりますか』など、思ったような反応を頂いている」とすずきさん。「来場者の方だけでなく、作家にとっても刺激になっているはず。京都にも印刷所がたくさんある。挑戦してみるきっかけになれば」と期待を寄せる。

 開催時間は12時~19時(最終日は17時まで)月曜定休。入場無料。8月26日まで。

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