京都商工会議所(京都市中京区烏丸通夷川通上る)で7月20日、「節電セミナー」が行われた。
関西電力は、電力供給が厳しくなるおそれがあることから各家庭や事業者に向け消費電力の割合が高い電化製品について節電を行うことをを呼びかけている。同セミナーではエアコンの「節電」についての相談を受け付けるダイキンの「節電コントロールチーム」のメンバーが講師となった。
セミナーではまず「省エネルギー」と「節電」の違いを説明。次に「空気中の熱エネルギーをくみ上げて室内の温度を下げ、室外に熱エネルギーを放出している」とエアコンの仕組みを解説。そのうえで、空調負荷と呼ばれる熱に気を付けることや、エアコンの使い方によって消費電力が抑えられることを説明した。
対策の一つとして「誤解が多い点だが、風量設定は『自動設定』にするのが一番」と同チームの原田真也さん。暑いと感じた時は、風を自分の方向に向けたり風量を強くしたりすることを勧めているという。強風にしても消費電力はわずかしか増えない。しかし、体感温度は下がり、同じ温度でも涼しく感じられることができるという。
同チームの太田正治さんが勧めるのは「室外機への水噴霧」。「打ち水」と同じように気化熱が奪われ、外気温が低くなると室外機の中にある圧縮機の負荷が減り、電力消費を抑えることができる。すだれなどで日陰を作って室外機を設置するなどの工夫も有効だという。
セミナー終了後には、受講者同士や講師による交流会も行われた。