京都で風呂敷やふくさを扱う「宮井」(京都市中京区室町六角下ル鯉山町)で現在、祇園祭恒例の巨大風呂敷や願い事を書ける「祈念ふろしき」が展示されている。
毎年話題となっている宮井の「巨大風呂敷」。大きさは縦横7メートル20センチ四方で、柄は祇園祭で「鯉山」の立つ町内にあることにちなみ唐草模様の中に昇り鯉(ごい)が描かれた「鯉唐草」を使う。今年は京都市とのコラボで「DO YOU KYOTO」と書かれた電気自動車「アイミーブ」を包んだ。実際はすっぽり包んでしまうことができるが、あえて車が見えるように包んでいるという。
2メートル四方の風呂敷に願い事を書く「祈念ふろしき」に今年は復興祈願用の風呂敷が登場。「一緒にがんばろう」など被災地へのエールが記されている。祇園祭の後、これらは八坂神社で祈とうを経て焼納される。
同社2階では風呂敷の体験コーナーを設けたほか、自転車の前に付けるものや酒瓶を包むもの、手土産を包んでそのまま渡せるように包んだものなど生活の道具として取り入れることのできる風呂敷を紹介している。
「風呂敷は何でも包むことができるし、同じ包み方でも少し位置を変えたり風呂敷の柄が違ったりすると全く異なる表情が出て面白い。見ているだけではわからないのでぜひ体験してもらえたら」と同社企画開発室長の久保村正髙さん。
開催時間は13時~19時。宵山の7月16日まで。