3月13日・14日に京都会館（京都市左京区岡崎最勝寺町）で開催されるイベント「LIVEKIDS」のオープニングを飾るアニメーションムービー制作を、京都精華大学アニメーション学科の学生が手がけた。

　「LIVEKIDS」は、青少年の文化創造活動支援を目的とした京都市ユースサービス協会がプロデュースするアマチュアミュージック＆ダンス発表会。バンドの楽曲披露やダンス発表の場として1989年から開催されており、今年で20年目を迎える。｢自分たちにもアニメーションという分野から協力できることはないか｣と同大学講師の川辺真司さんが話を持ちかけ、学生から有志を募り、1回生13人、2回生16人の計29人で約5カ月をかけて制作した。

　メンバーをまとめるのは、同クラス2回生の亀山裕美さんと岡本典子さん。ムービーに関して、「学生の参加が多くを占めるため、その学生たちの勢いや、全速力で走り抜けるような輝いているイメージを表現したかった」と亀山さん。「皆で全体の出来上がりを見た時、感動した。いい経験になった」「不安だったが描けることが楽しく、やってよかった」と、緊張や不安を持ちつつも予想以上の出来栄えをうれしそうな表情をみせる。今回はオープニングムービーのほか、イベント内でのクッション映像など、全体的なイメージ映像制作も手掛けている。

　「アニメーションという分野は今、作業的に分業して働く人が多くなっており、全体的な感動を得づらくなっている。そうした中で、全体で制作し出来上がりの感動を全員で味わってほしい」と川辺さん。「映像のコーディネートが毎年広がっている中で、学生たちによるさらなる演出を手掛けていきたい」とも。

　イベントの開催時間は、13日＝18時～21時、14日＝13時～19時30分。