大将軍商店街(京都市上京区一条通御前通西入ル)の錦佳月堂茶舗(一条通御前通東入ル)で8月17日から、「妖怪喫茶 ぬらり茶房」が展開されている。
同商店街が位置する一条通りは捨てられた古道具が妖怪に化けて行進する「百鬼夜行」の通り道だったとされている。同商店街は2005年から「妖怪」をテーマにした商店街の活性化に取り組み、商店街の各店舗で妖怪グッズを販売、年に数回イベントも開催している。妖怪喫茶もその一環で、大将軍商店街振興組合の松本幸秀さんは「妖怪というほかの商店街にないテーマで女性ファンも多い」と話す。
妖怪喫茶は京都嵯峨芸術大学の妖怪部「百妖箱」が企画した。店内では仮装した妖怪が現れ、来店客を楽しませる。メニューは「雪女特製かき氷」(300円)、「九尾の狐殺生小石」(300円)、「河童の大好物」(100円)、「河童沼のおいしい水」(300円)、「ぬらり茶」(200円)など。同大芸術文化研究所の河野隼也さんは「若者が古典を扱い、オリジナルで妖怪をデザインしているので楽しんでもらえれば」と話す。
同店や大将軍八神社などでは妖怪をテーマにした展示企画「妖怪藝術展 ばけてん」も行われる。期間中、京福電気鉄道嵐山線(嵐電)では「妖怪電車」が運行される。
開催時間は、「妖怪喫茶 ぬらり茶房」=17時~21時、「妖怪藝術展 ばけてん」=10時~21時。今月23日まで。