老舗和菓子店、虎屋が展開している喫茶処「虎屋菓寮」の京都店(京都市上京区烏丸通一条角)が5月15日、リニューアルオープンした。
京都御所に近い一条通付近、長年にわたり菓子を作り続けてきた伝統の地に構える同店。改装前は製造、流通部門なども敷地内に入っていたがそれぞれが移転し、「お客さまが楽しめる喫茶スペースを広げたい」という思いから1年以上の期間をかけて改修した。
新しい菓寮は建築家・内藤廣さんが設計した。曲線を描いている木組みの天井など、御所に近い街並みに配慮して建物全体で木をふんだんに使い、落ち着いた印象に仕上げた。テラス席も設け、庭園を見ながら喫茶を楽しめる。和菓子や日本文化、京都にかかわる書籍を各国語合わせて約600冊をそろえ、自由に閲覧できるのも同店ならでは。限定メニューとして「青大豆の豆乳羹」を販売している。
併せて、現在同店付近に構える「とらや一条店」が5月28日から11月上旬まで改装するのに伴い、隣接スペースで仮店舗として「とらや」の菓子を販売する予定。
「発祥の地である京都で、虎屋の美味の神髄を味わえる場所。京都の他のどこにもない空間で、お菓子とお茶をゆったりと楽しんでいただきたい」と文化事業課の浅田さん。
営業時間は11時~18時(土曜・日曜・祝日は10時から)。