松竹芸能に所属する若手漫才コンビ「プリンセス金魚」は2月24日から、鴨川河川敷で365日ちゃぶ台返しのパフォーマンスを開始した。
同コンビは京都市伏見区出身の大前亮将さんと高道淳史さんの若手漫才コンビ。ふたりは中学校の同級生で、昨年は平成20年度NHK新人演芸大賞演芸部門決勝進出の経験も。
同パフォーマスは若手のお笑いライブ「チックタック」内の企画の罰ゲーム。ひたすらちゃぶ台を返し続けるというもので、第1弾は「つるせんねん」(2008年5月解散)が2007年10月から1年間、淀川の河原で行った。淀川での1日の最高見物客は2人。しかし近くの賃貸アパートでは「つるせんねんのちゃぶ台返しが見える」とウリにもなったという。大前さんと高道さんは「かわいそうやなぁ」と他人事だったが、先月のライブで自分たちに決定した。
同コンビは京都出身ということもあり、「淀川でという話もあったが、ぜひ地元でやらせてほしい」と今回は鴨川の河原で行うことになった。最長365日、最短で365人の見物客を集めるまでちゃぶ台返しを続けるという。
当日は冷たい雨が降りしきる中、ショッキングピンクのちゃぶ台が遅れて到着。三条大橋下で、「淀川でのちゃぶ台返しが終わった後も1週間は起きたらちゃぶ台のことを考えていた。もう絶対いやや」と初代・西口宣夫さん(妻役)から直々にちゃぶ台を受け渡された。大前さんは「365日ではなく365人の見物客を必死で集めるしかない。土日が勝負」と決意を示した。
プリンセス金魚のふたりは「つるせんねん」との違いについて、「これだけ取材に来てくれたのは大きな違い。ありがたいしやりがいがある。頑張りますので応援よろしくお願いします」と意気込みを見せた。これからは自宅から京阪電車で毎日通うという。寒い日が続くが「こんなに春が待ち遠しいのは初めて。5月~6月には終われるように必死で人を集めたい」とも。
取材が終わると作業着を着た「親父役」の大前さんと、かつらを着用しかっぽう着を着た「お母さん役」の高道さんは雨の中、「味噌汁が薄いんやー!」「ねぎが入ってへんやないかー!」「合わせ味噌せんかーい!」とひたすらちゃぶ台をひっくり返していた。雨の中、三条大橋の上から見物していた人も。
パフォーマンスの時間は11時から30分~1時間程度。鴨川の三条大橋~四条大橋間の河原で行う予定。