版画・写真・陶芸・インスタレーション・ダンス・ヘアメーク・音楽など多岐の分野にわたるアーティスト集団「commitment birds」は12月27日、永運院(京都市左京区黒谷町)でアートイベント「極楽ツアー500円」を開催する。同イベントは日仏交流150周年記念事業イベントの一環。
San Francisco Art Institute卒生を中心に結成された同集団は、毎回開催地にコミットしたアートイベントを開催している。1回目は安藤忠雄さん設計の宝塚造形芸術大学大学院サテライト、2回目は建仁寺(東山区)の禅居庵で、それぞれイベントを展開してきた。今回は永運院でしか実現できないモチーフとして「極楽ツアー」をテーマにイベントを開催する。
同集団代表の高橋武志(takeshi)さんは「もともと普段借りられないような場所でイベントを開催したいという思いが強い。永運院の庭の見事さや仏間の雰囲気、吹きガラスのガラス戸などに触発され、どうしてもここの空間を使いたいと思い住職にお願いした」と話す。
京都老舗旅館の若旦那で、コンテンポラリーダンサーとしても活躍する木村英一さんのダンス、Happinessによる寺のゴスペル、大阪シンフォニカー交響楽団の首席ソロコンサートマスター森下幸路さんが同イベント限定のユニットを結成し、フランスの作曲家モーリス・ラヴェルによる弦楽四重奏の演奏など16組のアーティストがパフォーマンスを披露する。
高橋さんは永運院仏間で安楽死をテーマにしたコミカルなインスタレーションを披露する予定。高橋さんは「ジャンルの違うアーティストが題と向き合い産みだす作品に期待してほしい」と話す。
開催時間は12時~16時30分。入場料は500円。