京都国際マンガミュージアム(京都市中京区)で1月30日、セミナー「アニメ映画『この世界の片隅に』成功事例に学ぶクラウドファンディングとクラウドソーシング活用術」が行われる。
同セミナーでは、クラウドファンディングとクラウドソーシングに関してそれぞれの講師を招いて事例を紹介。クラウドファンディングサイト「Makuake」を運営するサイバーエージェント・クラウドファンディングの中山亮太郎社長と、クラウドワークス(渋谷区)エンタープライズ事業部事業開発部マネジャーの梶田直さんを招く。
こうの史代さん原作で現在公開中のアニメ映画「この世界の片隅で」の予告編の製作費用を集めるプロジェクトで、クラウドファンディングを通じ3,900万円の資金を調達。第二弾となる片渕須直監督の渡航費用を集める企画にも予定額を大幅に超える3,000万円以上を集めた。当日は、これらの事例を元にネットを活用した資金調達方法を紹介する。
主催団体の一つ、「映像産業振興機構(VIPO)」の第一事業部で、今回のセミナーを企画した水越浩司さんは「『この世界の片隅で』のクラウドファンディング成功の理由は、作品の完成度の高さや、高い評価があったことなどさまざまなことが挙げられるが、作品で描かれた地元、呉の人の非常に熱心な支援があったことも大きい」と話す。
「京都市だけでなく他の市町村でも、コンテンツを使って地元を盛り上げる可能性があり参考になることは多い。仕組みを知れば個人でもプロジェクトを始められるのでクリエーティブに携わる人には積極的に参加してもらえたら」と呼び掛ける。
講演の後には、参加者の相談の時間も設ける。
開催時間は、講座=14時~16時20分、相談会=16時20分~17時。入場無料。定員50人。申し込みはウェブサイトで受け付ける。