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京都から日本茶の新しい発信 クラウドファンディング使い3日で50万円集まる

tea channel寺町本店

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 日本茶の専門スタンド「tea channel」(京都市中京区式部町)が8月28日、クラウドファンディングを使い、3日間で目標額の50万円を達成した。運営はルシール(同)。

tea channelのドリンク

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 クラウドファンディングとはプロジェクトの賛同者からオンラインで期間と目標額を設けて資金を集める仕組みのこと。ウェブに事業やメッセージを紹介することで、商品やサービスのファン作りやマーケティングの手法としても使われている。同社は、10月にリニューアルオープンする祇園店のオープンを前に8月26日、サイバーエージェントが運営するクラウドファンディングサイト「makuake」で募集を始めた。

 同社社長の藤田大次郎さんは京都大学卒業後、新卒で「Johnson&Johnson」に入社。日本の食材を使った飲食店を作りたいと食品会社2社を経験後に起業。日本茶は産地の気候や土壌により異なる茶葉と製法があり、古くから日本の生活に深く根付いていることに思い至り「日本茶」を選んだという。

 2014年にオープンした寺町店は、日本茶のサロンやカフェとも違うテークアウト中心の「日本茶ティースタンド」。カウンターにはガラスポットや茶葉の缶が並び、「敷居の高さ」を減らそうと内装も女性向けに仕上げた。茶葉や抽出時間も気分に合わせて選べるスタイルで、プラスチックや紙のカップに入れて提供する。「キャラメルロースト」などほうじ茶にクリームやキャラメルソースを加えるアレンジも好評で、リピーターをじわじわと増やしているという。祇園店(東山区)は国内外からの観光客を想定し、抹茶と玉露を中心に提供する。

 目標額の50万円を達成したことを受け、目標額を100万円に増額。集まったお金は寺町店のギフトやカップのデザイン刷新にも使うという。達成時には、支援額に応じて設定された「リターン」に、350円分の回数券(5枚つづり)と茶葉を追加し、さらなる支援を呼び掛ける。

 「大きな額ではなかったので期間内には集まると思っていたが、3日間という短期間で達成できたのは驚いた。当店の日本茶のスタイルが今後、世界中に発信できる文化として期待していただいている証し。さらに多くの方に取り組みを知っていただき、目標達成率200%を目指したい」と藤田さん。

 募集は9月30日まで。

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