祇園祭の吉符入が各山鉾で始まり、鉾会所で演奏されるお囃子(はやし)の音が、祭りの訪れを伝える。京都高島屋(下京区四条通河原町西入真町)でも7月2日、大船鉾保存会囃子方がお囃子を披露した。
各鉾町会所で演奏されるお囃子は会所の2階で演奏されることから「二階囃子」と言われ、間近で聞く機会は少ない。同店では、囃子方が目の前でお囃子を披露し、観覧客は目の前で演奏される音色に聞き入った。
大船鉾保存会理事で囃子方の佐々木定寿さんは「お囃子の音色は、まちの人々の気持ちを祭りに引き寄せていくため。今日の演奏で、祭の始まりを感じてもらえたのでは」と話す。