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京都・錦市場で「若冲ツアー」開催へ 個人蔵の晩年作品も

「梅に鶯図」(一部)

「梅に鶯図」(一部)

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 江戸中期に活躍した絵師、伊藤若冲をテーマにした街歩きツアー「『祇園祭』から楽しむ伊藤若冲と錦市場」が7月14日・15日に開催される。主催は「ビューティフルツアー」(中京区)。

落款(らっかん)と号

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 錦小路の青物店の長男に生まれた伊藤若冲。今年が錦市場開設400周年にちなんで開催される。当日は祇園祭「宵宵山」と「宵山」となるため、四条烏丸を起点に鉾が建つ四条通の鉾を見ながら進む。錦市場をはじめ、14日には、若冲が建立した伊藤家の墓がある宝厳寺(中京区)も特別に公開される。同市場と連携した伝統文化体験施設「京町家 錦上ル」(京都市中京区梅屋町)を会場に、食事をしながら若冲の作品を鑑賞する。両日とも所要時間は3時間半を予定する。

 今回特別に公開する作品は、ガイドの鳥井光広さんが所有する墨絵「梅に鶯(うぐいす)図」。米一升(いっしょう)で絵を売っていたことから付けた晩年の号「斗米庵(とべいあん)」と落款(らっかん)が押されている。鳥井さんによると、紙も墨も全盛期に比べると質が悪く、満足な画材がそろえられなかったことが分かるという。ツアーではこのほか、若冲の代表作のレプリカなども紹介する予定だという。

「最近の研究で、営業停止になっていた錦市場の再開にも尽力したことが分かってきており、錦市場とは縁が深い人。同時代には円山応挙や与謝蕪村なども近くに住んでいて面白い。あまり話題にならない晩年の生活も紹介できれば」と鳥居さん。

 開催時間は14日=10時~。料金は、4,000円。15日は18時30分~。料金は、5,000円。

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