「ものづくり」をテーマにしたコワーキングスペース「oinaikarasuma(オイナイカラスマ・京都市中京区烏丸通蛸薬師下る手洗水町)」が7月2日、1周年を迎えた。
リノベーションを行った京都の老舗の呉服店の自社ビルの一角にオープンした同オフィス。京都が職人の街であることなどから、物作りを通じてつながりをつくれるようなスペースづくりを行っている。
オフィスの料金体系にも変化があった。回数券制度を導入し、3,000円で11枚つづりの回数券を発行。1枚1時間利用できる(入会金500円が必要)。「短時間でも気軽に利用していただけるようになってから会員数も伸びた」と藤原奈那さん。イベントも好評で、利用者が企画するそば打ちやうどん作りが得意な人による体験講座など、「定期的なイベントが定着している」(同)。
「関わった当初はどんなオフィスになるのか自分自身つかみきれていなかった」と藤原さん。「『こんなことがしてみたい』と思っている方に提案をしたり相談に乗ったりすることは好きだったので、今でもイベントの話が来るとイラストを描いたり、チラシのデザインをしたりしている。事務仕事もやりながらなので、大変だけれどもやりがいがある」とにっこり。
19日は1周年を記念して誰でも500円で18時まで利用でき、オフィスには利用者の事業などを紹介する展示が行われる。「初めて足を運ぶ人と、利用者を結びつける機会になれば」と藤原さん。「夜の部」では構想を持っている人がそれをプレゼンし、フィードバックを得る「アイデアピッチ」や、現在水面下で進められているプロジェクトのお披露目も予定しているという。
イベントの開催時間は、昼の部=10時~18時、夜の部=18時~21時。参加費は昼・夜共に500円(1ドリンク付き)。